グリーンウッドワークとは

グリーンウッドワークを体験する若かりし頃の筆者
グリーンウッドワークを体験する若かりし頃の筆者

グリーンウッドワーク(Green Woodwork)は、伝統的な木工技術で、未乾燥の木材を使用して家具や食器などを作る方法です。グリーンウッドは、伐採後すぐの生木のことで、乾燥していないため通常よりも柔らかく加工しやすいという特徴があります。グリーンウッドワークは、さまざまな木工技術や道具を使用して、独特の美しさと機能性を持つ作品を作り上げます。

 

グリーンウッドワークの主な特徴は以下の通りです。

 

伝統的な技術:グリーンウッドワークは、古くからの木工技術を用いており、特にヨーロッパや北アメリカの伝統的な家具製作において重要な役割を果たしてきました。

 

省エネルギー:未乾燥の木を使用するため、乾燥に使うエネルギー消費が少ない方法です。

 

手作業中心:グリーンウッドワークでは、電動工具よりも手動の道具を用いることが一般的で、手作りの醍醐味を味わえます。また習熟するほどに作品には職人の技が宿ります。

 

多様な製品:グリーンウッドワークで作られる作品は、家具、キッチン用品、彫刻、おもちゃなど、幅広い分野に及びます。

 

地域性:地域によって利用される木材や技術が異なり、それぞれの地域独自のスタイルや特徴が出てきます。

 

グリーンウッドワークで使用される主な道具には、斧、マンリキ(フロー)、ナイフ、南京鉋(スポークシェーブ)、ノミ、銑(ドローナイフ)などがあります。これらの道具を使い、木を削ったり、割ったり、彫ったりして、さまざまな形状の作品を作り出します。

 

グリーンウッドワークは、その独特の魅力や技術、そして持続可能な技術への関心の高まりから、近年再び注目を集めています。体験講座が開催されることも増え多くの人々がこの伝統的な木工技術を学ぶ機会が増えています。また、グリーンウッドワークは、手作業による独自の美しさや機能性が評価され、木工品としても人気があります。

 

グリーンウッドワークを始めるには、地元の体験講座や木工サークルなどを探すことで、経験豊富な先駆者から技術を学ぶことができます。また、インターネット上にも多くの教材や動画が存在し、自宅で基本的な技術を習得することも可能です。グリーンウッドワークは、木と直接触れ合いながら作品を作る楽しさや達成感を味わえる、素晴らしい趣味や職業となるでしょう。